リバウンドなし。自律神経調整法
「闘争か逃走」「凍り付く」
これって、何だか分かりますか?
過度の自律神経反応です。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、どちらかが優位になり
がんばったり、リラックスしたりバランスを取りながら日常を送っています。
このバランスがくずれた時、例えば交感神経は血管をキュって引き締めるので
それが続くと血圧が上がったり、緊張してリラックスできなかったりします。
逆に副交感神経は胃や腸など消化器官を動かすので、副交感神経優位が続くと
消化のためにエネルギーを使いすぎて、疲れやすくなったりします。
私なら鍼灸師だから、背骨の際の交感神経に直接アプローチするか、
手足のツボから身体の水や血を動かして自律神経を調整します。
自律神経が変わると身体が楽になりますよ。
妊活をされている人も、自律神経に気をつけていらっしゃる人も多いんじゃないかと思います。
激しい運動は交感神経が優位になるから、ウォーキングの方が良かったり
仕事が忙しくて頭に血が上ってるようなら、洗面器に冷たい水を張って
氷を入れて、冷気を吸って脳をクールダウンすることができます。
鼻と脳は薄い骨で隔てられているだけなので、鼻から冷気はダイレクトに脳を冷やすことができます。
(ご参考「赤ちゃんがやってくる 子宝レッスン」関村 順一)
じゃ、冒頭の闘争か逃走(交感神経優位)と凍り付く(副交感神経優位)は
いつ起こるのでしょう?
それは「耐性領域を越えた時」です。
日常での自律神経のバランスは耐性領域の中で調整されていることがほとんどです。
耐性領域の中にいると、危険かもしれないことに対しても理性的に対応できます。
社会的な関わり(傾聴したり、声や表情の調整)もうまくできます。
もしも状況が自分にとって取り扱えるキャパシティを越えていたり、危険だと察知した時、
耐性領域から外に出たら、理性的ではいられなくなります。
まず、交感神経が活性化し、「闘争か逃走」が発動します。
それができないとき、副交感神経が活性化し、フリーズ(動きが固まる)します。
耐性領域ってストレス耐性と言い換えることができるかもしれません。
とっても個人差があるもので、自分でコントロールしにくいものですよね。
だって凍り付くなんて(頭が真っ白になったりも)、心臓がバクバクして
その場にいられなくなったりするのはノーコントロールだし。
子供の頃に犬に追いかけられて、犬恐怖症になった人は、
犬を見ただけで考えることなく、身体がすくんだり、
勝手にに反応が起こります。
それが犬ではなく、上司だったり、タイプの異性だったりしたら?
人ではなく、ある状況で必ず起こる反応だとしたら?
思い当たることがあるかもしれません。
もし、私が鍼灸をして自律神経を調整しても、すぐに戻っちゃうなら
お金払いたくないなって思います。どうせすぐ戻るし。。
時間はかかるけど、安全な場所でゆっくりゆっくり、自分のパターンを見ていくこと。
自分の中のどんな体験が、どんな思考を創り出し、今の反応につながっているのか
信頼できる専門家と一緒に見ていくことで、パターンを崩していくことができます。
恐怖や感情に飲まれることなく、気づいて手放していくこと。
それは、鍼灸の範疇を越えていて、身体にアプローチしても変えることはできません。
けれど、そのままの心や思考では身体への影響はあります。
恐怖で、あるいは悲しみや怒りで体内のストレスホルモンが分泌されたり
筋肉が緊張したり、血圧が上がることもあります。
もし、治療家の方が施術では対応できないと思ったら心理療法を取り入れることで
治療効果を上げることができます。
患者さんとして、施術してもらっている方なら、身体はプロに任せてご自分で
自律神経を調整する方法を取り入れることもできます。
内側のメンテナンスに時間をとることは、リバウンドすることはく
この先ずっと効いてきますよ。
統合療法の大学院の教授、ロレーナ先生が3日間のワークショップを開催されます。
心理療法で身体の治癒力を高め、さらにご自身の理解を深まります。
「東洋医学とマインドフルネス6/28-30」
とても素敵な先生なので一度会いに来てください。
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